ノーベル賞の予想とやら
古いスクラップで「Newton(ニュートン)2004年11月号」のノーベル賞受賞者の予想を再読したら、該当年度は外れたものの2008年にまとめて来た事に思い至った。ひょっとしたら記事の編者も2008年まで忘れてたりするのかもと思い、2〜3年後に検証するため候補者を列記してしまうのであった(敬称略)。
※予測の元は「トムソンISI社」なので孫引きになります、御容赦。
※2010年に「鈴木カップリング反応」が受賞したので、鈴木章氏をリストから削除。
- 医学・生理学
西塚泰美:Ca依存性タンパク質リン酸化酵素の発見と機能解析。癌化などを含む細胞の情報伝達に関わるもの。
小川誠二:赤血球の性質から、MRIによる生体の画像化を実証した。現在の機能的MRIに発展。
- 物理学
外村彰:「アハラノフ・ボーム効果」の実証。(古典物理学では検証不可能な高次の位相差経路があるというイメージで良いのか。)
戸塚洋二:ニュートリノ振動を捕捉し、質量を確認。
十倉好紀:巨大磁気抵抗現象を引き起こす素材の開発。(現象の発見者は2007年に受賞している)
林厳雄(モートン・パニッシュ共):半導体のヘテロ接合により、室温での半導体レーザーの連続発振を達成。
近藤淳:物性物理学の基本概念である「近藤効果」の理論的解明。
牧二郎:ニュートリノが別種のニュートリノに変化する(ニュートリノ振動)可能性の予測。
梶田隆章:ニュートリノ振動の観測。
- 化学
本多健一、藤嶋昭:紫外線で分解する二酸化チタンの発見。
橋本和仁:触媒としての二酸化チタンの実用化。超親水性の発見。
新海征治(ジョージ・ホワイトサイズ共):高分子を材料とする構造物の研究と開発。
飯島澄男:カーボンナノチューブの発見。応用はいまだ発展途上だが、微細なシリコンからの生成も可能になった。
玉尾皓平:触媒的クロスカップリング反応の基礎創出。
諸熊奎治:タンパク質等の巨大生物分子のCGシミュレーション法の開発。
又賀(のぼる)、伊藤公一:有機物質が強磁性体になる現象の予測。
岩村秀:有機化合物が強磁性体となりうる事の実証。
上記以外では、なにかと話題の多い「青色LED」「iPS細胞」等々が控えているが、タイムテーブル上もう少し先の事でしょう。
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