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新造人間キャシャーン

こんな雑貨を見た。

スポンサー「万創」倒産の影響をモロに受け、いきなり大団円で終了した「新造人間キャシャーン」。放映当時の1973年も、そして現在も不明なのが「新造人間キャシャーン」と富士フィルムの関係です。もしかしたら、スポンサーとして入っていたかもしれないのですが、記憶にありません。富士フィルムは当時、販促用に立体カードを配布しておりまして、コストも少々高めなような品です(「ガッチャマン」ではぬり絵程度でした)。
こういう販促物は大人向けのアイテムを用意した方が効果的だろうし、「キャシャーン」が幼児向けには思えないし、と納得できる背景が見つからない。これを「トリトン」と重ねてみると、某飴菓子メーカー等を思いつくが、それらは純粋な商品の「絵」であり販促物とは性質が異なる。もしかすると、タツノコ作品ならなんでも良かった…とか。

スポンサーの話になってしまうが、「トリトン」には野球用品の「SSK」がついていたが「トリトン」入りのバットやグローブは聞いた事がない。この辺りの内実は、部外者が単純に想像できるものではないらしい。それと忘れ難いのが「宇宙戦艦ヤマト」の最終回(1975年)で、真剣に見ていたらワープのシーンでテロップが入るし(この直後にデスラー艦と衝突)これが大人の事情かい!っとか…。思いませんでしたか。

で、話は「キャシャーン」に戻る。
玩具メーカーとして「タカトク」(「マクロス」の後に倒産)も奇妙な商品を出している。ソフビ人形と一般玩具の抱き合わせ商品である。やっぱり大人の事情らしい。これはこれで箱に哀愁があって、捨てられずに置いてある。朽ちていくだけなのだが。

■P.S.(04.06.03)
まもなく劇場での公開が一段落する紀里谷和明監督による「CASSHERN」。ネットで流れたトレーラーが、どう見てもアニメ版の刷り込み野郎向けに製作されていて、ほんでもって釣られて観に行ってきました。TV放映版とОAV版を踏まえてしか観ることができない身に、後半の展開は苦痛以外の何ものでもなかった。大筋は「新造人間を造る街」とОAV版の3話,4話に「バイオレンス・ジャック」「未来少年コナン」を少々ふりかけたようなお話しでした。フレンダーやロボット軍団等の扱いは置いといて、これだけは許せんのがブライ。俳優の問題ではなく等身大のままだからです。ブライはキャシャーンよりデカくないとネ。CG全開だし、唐沢寿明を200%拡大するのは造作もないだろうと思った。益体も無い話。パンピーの方々は、どう観たのか?所詮どーでもイー事だが。