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武部画伯の仕事

こんな雑貨を見た。

武部本一郎画伯が亡くなられて早や20年。「復刊ドットコム」では、東京創元社版の画集(1986年、当時25,000円)の復刊交渉に入られるとの事で期待したい。
それはそれとして管理人の個人的希望としては、やはり新刊を出版して欲しいのである。過去に出版された画集は以下の通り。

限定版には作品の重複が無いらしいので、画業の量的規模も圧倒的です。しかも画集には、児童向けの伝記や小説の挿絵があまり網羅されていない。大型の図書館では約100種ほど蔵書がある。それに加えて、管理人が30数年前に買ってもらった「なぜなぜ絵文庫(ポプラ社)」も挿絵が武部画伯である。絵文庫というだけあって絵がデカい。このシリーズは、画伯の名前では図書検索に引っ掛からなかった。これ以外にも挿絵画家の未登録作品が隠れているかもしれない。何にせよ書籍に拘らず、CD-ROMやDVD-ROMでも良いので全画集の検討を御願いしたいです。
 
■P.S.(2006.5.28)加藤直之氏の編纂による「武部本一郎SF挿絵原画蒐集1965〜1979(上・下巻)」をひと通り観終えました。リーズナブル、且つトリミング無しのオゲンコ状態というのが良いです。実物の立体感というのは、書籍なので物理的に無理ですが、かなり生っぽい。

■P.S.(2010.11.20)購入後かなり時間が経過してしまったが、「武部本一郎少年SF挿絵原画集」が2007年に発売され、2010年には「SFアート傑作集」がハードカバー版で少々高価だが復刊された。