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筆記帳について

こんな雑貨を見た。

キャラクターを使用して商品化されるもので、食品・玩具と並ぶ常連にノートブックがあります。
黎明期の状況は残っているものでしか判断できません。早い話、紙を束ねさえすればいいので、基本的な仕様は当初から完成していました。児童向けの糸綴じ、小学上級以上からはワイヤー綴じ、無線綴じ(「トリトン」の新規商品もこれ)、スプリング綴じ(「紅三四郎」もこれ)、ダブルリング綴じ。あとは左開きか右開きかで分かれる所です。
TVアニメを表紙に使用したのは、当然商品の差別化を狙ったものです。しかし、それだけでは差別化が難しいと考えたのか、1970年代に入るとノートかぬり絵かペーパートイか、判別不可能な物になっていきます。「セイカ」の怪獣ノート等はその極北に位置する製品でしょう。ノートとして使う部分が、嬉しい事に半分ほどしかありません。
この傾向は購買層の二極化が進んだ1980年代で終息し、表紙の絵のみにポイントを置いて、中身はノート本来の機能に立ち返って現在に至ります。特段、結論もなく終わるのですが、意匠の美しいものなら今でも買うかも。
■P.S.(2005.08.11)付録のノートも捨て難いので参照追加。