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マイタオル製作

【マイタオルのマイプラン:他力本願】

マイタオル、オリジナルタオル製作に際しては、企画・予算・デザインの検討が必要です。
管理人の場合はギフトものでもあり、大した事は考えずに進めましたが、販売用のイベントタオルともなればシビアな事柄も生じるでしょう。
以下は、管理人の(役に立たない)実例を列記しておきます。

最少製作ロットは、どこも概ね100枚または10ダースです。管理人の場合は、地元がタオル産地である事を最大限利用しましたが、通常は製造技術が確立済みの方法で、見積りと製作方法の案内が行われます。あまり冒険や無理はしないのが賢明です。

補足しておくと、技術的には着色抜染(染料・顔料含む)でも、着色防染でもありません。従来の防染タオルの延長上にあります。即ち、仕上りに着色抜染のようなムラは無く、歩留りも安定している、反応染料のみによる製品です。
配布物を実際に御覧になった方以外は、なんの事か不明でしょうが、思いついた者の勝ちという事で…

※PS:2012年、「海のトリトン、40th Anniversary」タオルを購入。シャーリングタオルに顔料プリント。

【マイタオルのマイプラン:自力】

専門店に依頼する「他力本願」の場合、ある程度の完成レベルは保証される。がその反面、少量製作は出来ないケースがほとんどのはずである。製品のイメージは無限大に広がるが、製品として落とし込むのは別個の問題だ。

製品を企画するにしても、非売品となる個人用の1枚〜数枚ものならタオルもT-シャツも、プリント柄は何でも有りでしょ。
若干の加工を含むものでは、幼児用のポンチョ風湯上がり着、タオルや不織布をお菓子等に見立てて加工する(タカギ繊維、等)といったラッピングの工夫以外は、やはり絵柄ぐらいかも。素材から…ともなれば、扱う枚数の単位が三桁上がるのは避けられない。

【マイタオル製作、参考データ】

以下、デザイン検討や製作時に参考になりそうな書籍・WEBサイトのリンクを列記しました。

<書籍>
■デザイン検討の際に参考になりそうな書籍。
型紙型染:吉岡コレクション」紫紅社1989年
タオルで描く絵てがみコンクール作品集」(財)泉佐野市公園緑化協会2005年
千社札:弓岡勝美コレクション」ピエ・ブックス2006年

■日本手拭いのデザインは、そのままタオルに適用できない場合もありますが。
ハイカラ手ぬぐい案内」河出書房新社2004年
噺家の手ぬぐい」日東書院本社2007年、その他多数

■クラフト作家みたく一点ものを作るなら型染めの作業本。プリントの場合はステンシル関連の書籍。
「完全マスター:型染めマスター」誠文堂新光社2008年
「はじめての型染め」日本放送出版協会2007年
家庭でできる染色・現代の染め」至文堂1994年

■紋やシンボル等の参考書籍もかなり出ていますが、図版の大きさや原典の紹介が選択のポイントかも。
「日本の伝統文様」東京美術2006年
「衣服・布地の柄がわかる事典」日本実業出版社1999年

■使用する書体は、PC上でフォントデータを利用する事が多くなると思われるが、データ化されていない書体もある(例:ピッコロ体)。
書体とPOPのベスト50」マール社1984年

<リンク>
パイオテックス」…転写プリント一式が揃う。転写紙のみならば、インクジェット専用紙メーカーのものも出揃っている。

ミムラセンリョウ」…着色抜染のキットを販売しているが、まだ試していません。説明等をよく読んでから。それ以外は、必要な材料を各種の型染教本に基づいて個別に集めるしかないかも?

田中直染料店」…染色材料の老舗。京都本店と東京店あり。

理想科学工業」…孔版印刷の一番お手軽は理想科学工業の「プリントゴッコ」だが、本体は販売終了。消耗品も2012年までに終了する。「プリントゴッコPro」はあくまでプロ仕様であり、価格差も相当に大きい。
型の製作自体は、枠さえあれば専門業者に委託する選択肢もありです。

刺繍.com」…右側のメニュー「DIC色との比較」から確認できます。画面の色と糸の色はキャリブレータを使わないと一致しないので要注意。

dafont.com」…絵文字・マークサインも含む巨大なフォントサイト。

世界の文字で遊ぼう」…多国語を検討する際に便利です。

和文フォント大図鑑」…和文フォントのポータルサイト?

タジマ」…業務用刺繍機のメーカー。

増成織ネーム」…ギフトショーで観たノベルティ関連のお店。不織布やジャカードタオルのオリジナル製作も扱っているが、製作ロット数に注意。

タカハタインターナショナル」…ギフトショーで観たノベルティ関連のお店。最少ロット数に要注意。

<その他資料>
「インクジェット捺染」…プリンタ価格がもはや個人の趣味の範疇ではないので非現実的だが、一応列記。
Konica(ナッセンジャーV:KMTP-1650)、Mimaki(GP-604D、UJF-3042)、DiRECT JETbrother(GT-541GT-782)、EUROPORT(MMP8130)、Epson、Stork、Iris、Canon、Reggiani、Toshin、DGS、Sofhis、Stork、他。

うけるノベルティ」…雷鳥社、2002年発行。
タオルの新製品開発と工夫は続いているので、あくまで刊行時点での参考資料。かつて粗品と言えばタオルだったが、ギフト需要は減少する一方である(ギフト予算全体もだ)。

グッズづくりのイエローページ」…グラフィック社、2009年発行。
様々なギフト・販売用グッズの発注先も含めた製作案内本。本書に未掲載の会社(本来の製作所、等)も数多いので飽くまで参考扱いかと。また、タオルの原料(綿、ポリエステル等)も価格上昇の傾向にあるので、製作費は流動的と考えていた方が良いでしょう。

素材とデザインの教科書」…日経BP社、2010年発行。
2009年時点で最新の樹脂・金属・紙・木・布・革・セラミック・先端素材・エコ素材。各々の素材の性質・加工技術と、デザインとの関連・可能性を紹介した本。繊維関連として、超極細繊維「ナノフロント」、不織布「スマッシュ」、バイオマスプラスチック「テラマック」、スーパーニット、ラッシェル・シームレスウェア、フェイクファー、極薄繊維「スーパーオーガンザ」、タオルコレクション「OTTAIPNU」(バスマット「ishi koro」「shibafu」「puchi puchi」)等が掲載されている。

タオルえほん・タオルおもちゃ」…主婦と生活社、2010年発行。
タオルとフェルトを使用して平面動物を作る、乳幼児をもつ家庭向けのDIY本。

タオルの本」…マガジンハウス、2012年発行。
捺染タオルの類いは「おぼろ染め」のみで、タオルの素材と織りやパイル地の製品全般を網羅的に紹介したもの。若干、偏向気味のチョイスかも。

図解・染織技術事典」…理工学社、1990年発行
各種染め織りの製造技術的な側面を詳述したもの。おぼろ染めの処方や防染糊の作り方・ステンシルの技法等も網羅。

おもしろサイエンス:繊維の科学」…日刊工業新聞社、2016年
タオルとは直接の関連は無いが、繊維の別の可能性を検討するための資料。

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