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デザインデータ、捺染以外の方法

【データについて】

デザインデータの作成:
イラストレータで作ったデータなら、ほぼ大丈夫。デザイン用テンプレートが用意されていれば、指示に従って収めれば良い。出版物を作るわけではないので、データは必ず全てアウトライン化・アピアランスの解除もしておいた方が無難です。PSサーバを経由してデータを作った場合も同じく要注意。
ワードやエクセル、他のベクター系データも多分使えると思いますが、書体化けには注意です。
他のお絵描きデータ(ラスター系)も原寸で150dpiもあれば問題ないでしょう。

デザイン上の制限:
通常、手捺染やフラット・スクリーンで自動捺染を行なうので、タオルの端まで絵柄を入れると仕上りが汚くなります(ローラーで捺染すればOKか?、高くつきそうだが)。よって、絵柄はタオルの端から離しておく事をお薦めします。
またタオルのパイル糸は、絵を描くには1ドットのサイズがかなり大きいです。計ってみると一目瞭然。線の太さや点の大きさは、タオル生地と相談して加減して下さい。それ以下の場合は運まかせになります(管理人の場合がそうでした)。洗ったら、絵はともかく文字などは見えなくなるでしょう。

色の指定:
タオルのような製品の色は、どのように確認するのか。測定器の目では3方向から色を確認して判断するそうな。理由は、糸の順目・逆目でも色が変るからです。製作方法次第では毛羽を(毛髪と同じく)光が透過していたりと非常に複雑です。シビアな色合わせは、原則的に不可能です。寛容に考えておく必要はあります。
色指示はDICのカラーガイドか、PANTONE Solidcoatedで可能ですが、防染カラーやミニハンカチのロックは色数が限定されますので要相談です。
色のうち、黄色は無機化が不完全なため、他色の浸食を受け易い(つまり、ニジむ)。どうしても使いたい場合は要注意です。

データの形式:
対応可能なアプリケーションに準じますので、AI・EPS・BMP・PICT・TIFF・JPEG・GIF・PNG・DXF・DOC・XLS…いろいろ可能です。手書きのものを直接送っても大丈夫らしい。

【捺染以外の方法:ジャカード織り】

捺染以外の手法でオリジナルタオルと言えば、ジャカード織りタオルです。捺染タオルとは根本的に異なり、無の空間に糸を使って紋と地色を織っていきます。

ジャカード織りタオルは豪華に見える反面、自由度が比較的低い製品です。パイル糸1本で色1ドット(概ね2mm四方相当)の計算が必要です。デザイン検討時はこの辺りを参考に絵を用意すれば、破綻する事なく仕上がるでしょう。
テリーパイルではなく、ガーゼハンカチになりますが、まア概ねこんな感じでしょう。製品のサイズが小さいほど、何を表現したいかを熟考する必要があります。

【捺染以外の方法:その他】

刺繍
ワンポイント向けは刺繍入れ。これはミシンでも刺し子でも。専門業者も個人経営が圧倒的に多いです。また、別途にプリントネームや織りネームを用意し、その縫製取付けのみで済ませるのも有りでしょう。

圧縮タオル
タオルを圧縮して円筒形に押し固めた製品。厚いタオルは無理ですが、180匁までなら圧縮可能です(200匁はキツい)。80匁おしぼりタオルならコインサイズになります(成形現場ではタオル向けにひと工夫してます)。
タオルには無理に捺染せず、カラータオルを使って、圧縮後に貼るラベルで差別化する(遊ぶ)方法も有りかと。企画次第です。

のし紙等のみ:
捺染無しで、更に手を掛けない方法として、フライヤー(ちらし類)や名刺・熨斗(のし)紙だけをタオルに同封する場合も、大いに有りです。

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